辛い物は髪にいい・ 悪い?キムチやタバスコで薄毛が改善って本当?

辛い物は髪にいい・ 悪い?キムチやタバスコで薄毛が改善って本当?

古代ギリシャ時代から、誰もが悩む?!薄毛の問題には、真偽の分からない都市伝説がいろいろあります。

その中でも矛盾する都市伝説をもつ「辛い物」。

辛い物と言えば、カプサイシンですが、実はカプサイシンの持つ薄毛への効果は研究されており、論文も発表されています。

ねつ造問題で話題になった「カプイソ論文※」は、残念な結果でしたが、不正のない効果アリとする論文も存在するんです。今回は、カプサイシンの持つ可能性について説明します。

※カプサイシンとイソフラボンを摂取し続けることで、毛母細胞を刺激するタンパク質を増やして発毛効果をもたらすことが実証された、という論文が発表された後、データに画像修正や流用などの不正が発覚したというものです。

辛い物は結局効果アリ・ナシどっち?!

「辛い物を食べるとハゲる」

「辛い物には発毛効果がある」

という、真逆の結果になる矛盾した都市伝説をもつ「辛い物」。

辛い物といえば、トウガラシの辛味成分であるカプサイシンが有名ですよね。カプサイシンにはいろいろな効果があるとされていて、美容・ダイエット・冷え性やむくみの改善など、挙げ始めるとバリエーションも豊富です。それらの効果がある理由として言われているのが、カプサイシンの持つ発汗作用・血行促進作用・代謝促進作用なのです。

そしてもうひとつ、カプサイシンには発毛促進効果があるという話があります。

2012年にデータの流用やねつ造があったと指摘された「カプイソ論文」。カプサイシンとイソフラボンを同時摂取することで、実験では被験者の80%に明らかな育毛・発毛効果がみられたというものです。この論文の理論では、カプサイシンの摂取によってインスリン様成長因子の産生が盛んになり効果が出るということでした。

この論文自体はねつ造があるとして否定されたものの、カプサイシンに育毛・発毛効果があるとする論文は実はほかにも存在します。

”Hair growth of capsaicin group and minoxidil group began faster than that of coapplied group and control.”

”Thereafter, hair growth of capsaicin group was observed as the fastest”

引用 ResearchGate『The effect of coapplication of capsaicin and minoxidil on the murine hair growth

韓国の実験では発毛剤に使われるミノキシジル、カプサイシン、ミノキシジル+カプサイシン、何もしない状態の4グループにマウスを分け、それぞれを塗布。すると発毛に関してはカプサイシンのみ塗布したマウス群が最初に始まったそう。

最終的に早期に発毛を促しさらに定着させるには、カプサイシン+ミノキシジルの併用が効果的だと結論付けています。

その他、ドイツの論文でもカプサイシンの皮下注射によってマウスの発毛が促されたという実験結果が出ています。

こうなってくると、「カプイソ論文」には、論文自体の書き方などに問題があったものの、そのカプサイシン効果そのものには信憑性がでてくるところですよね。

本当はハゲるんじゃない?辛い物の本当のところ

論文や実験結果から効果が期待される「辛い物で発毛」説ですが、では逆の「辛い物はハゲる」説の方はどうなのでしょうか?

”辛いものを食べると薄毛になるとかハゲるとかいわれるのは、実はこの強い発汗作用に起因”
”皮脂の分泌も多くなるので、それが頭皮の衛生状態を損なったり、ダメージを与えたりする”
”薄毛の男性が多い割合を国別に見ると、激辛料理をほとんど食べないヨーロッパが上位を占める”

引用 Peachy『辛い物が頭皮に与える影響

要約すると、「辛い物を食べると汗や皮脂の分泌が増えて、頭皮のダメージつながる。よって薄毛になる。」と言う事の様です。

こう言われると、確かにそうかもしれないという気がしてきますね。

でも皮脂が問題ならば頭皮を清潔に保てば良いだけの話ですし、この話自体も化学的な根拠はないのだとか。まさに都市伝説という感じです。

もしも「辛い物はハゲる」説が本当なら、薄毛男性の割合の多い国の上位には「辛い物をよく食べる国」が並んでいるはずですよね。例えば、韓国やインドなど、辛い物を好むイメージがありますが、別に薄毛の人が多いというイメージはありません。

カプサイシンで薄毛改善!その注意点は

辛い物が髪に良いか悪いかという点では、どうやら「辛い物で発毛」説の方が根拠の面で優勢と言えそうです。

カプサイシンどれだけ食べる?

では1日にどのくらい摂るべし!という基準はあるのでしょうか?

カプイソ論文で言われていたのは、カプサイシンによってCGRPという物質の放出が促され、直接的にはこのCGRPがインスリン様成長因子の産生を盛んにするという理論でした。CGRPは神経内に存在するものの、放出を促すだけではいずれ枯渇してきてしまうので、それを増やす働きのあるイソフラボンを合わせて摂りましょうということで「カプサイシン+イソフラボン」だったんですね。

では、そのそれぞれの量の目安はというと案外少ないんです。

”目安は1日に一味トウガラシを小さじ2杯。イソフラボンのほうは豆腐なら半丁。”

引用 ダイヤモンド・オンライン『薄毛にはトウガラシと豆腐が効く

カプサイシンで薄毛改善するには激辛料理ばかりを食べなきゃいけないの?と思ったら、一味唐辛子で小さじ2杯。ちょっと拍子抜けする部分でもありますが、続けられそうな現実的な量ですよね。

トウガラシはコチュジャンや甜面醤、タバスコにも原料として使われています。またイソフラボンを豆腐にこだわらなければ、キムチ納豆で摂ってもいいわけです。そう考えると一気に取り入れやすくなりますね。

カプサイシンを食べすぎると?

とはいえ、なんでも「たくさん摂れば良い」というものでもありません。

日本ではカプサイシンの摂取量に対する明確な基準はありませんが、ドイツで設けられている基準では体重1kgあたり5mgが最大量とされています。その基準で行くと、体重60kgの人が「摂りすぎ」となるには、60kg×5mg=30mgとなり、これはトウガラシ4~5,000本分に相当します。

さすがにそうそう摂りすぎになることはなさそうですね。

ただ、辛い物好きもいれば苦手な人もいて、好みが大きく分かれるように、カプサイシンに対する感受性の強弱は人それぞれです。辛い物の摂りすぎによって味覚障害になったり喘息が悪化、胃腸の粘膜を傷つけてしまって下痢になるなど弊害もあります。

髪の毛に必要な栄養には、ほかにもビタミン類や亜鉛をはじめとするミネラル類などもあります。辛い物はあくまでもほどほどに、栄養バランスが取れているところにプラスαで取り入れるのが良いですね。

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